病気・医薬品を調べるときにおすすめのツールのご紹介
今回の記事はブログの趣旨とはずれるのですが、
私の本業の知識から何か役立つ情報発信ができないかなと考えて書いてみることがしました!
みなさん、お子さんやご自身、ご家族が体調を崩した際、
インターネットで症状や病気、お薬を調べること、ありますよね?
簡単に検索できて便利な一方、ネット上には様々な情報が漂っています。
中には間違った、とんでも情報も結構多い印象です。
私本業は医薬品の開発をしておりまして。
今回は本業の知識から、ネット上での正しい医療情報へのアクセス方法をご紹介したいと思います!
病気を調べるのにおすすめのサイト:MSDマニュアル
病気を調べるのにおすすめのサイトが、MSDマニュアルです。
MSDという製薬会社が運営しているサイトです。
家庭版とプロフェッショナル版がありますが、
上記リンクは一般向けに書かれている家庭版です。
無料で正確な情報を得ることができます。
冒頭にも書きましたが、検索エンジンに直接病気名や症状を入力して検索すると、
真偽の分からないサイトが出てきてしまうため、
上記サイトにアクセスしてから検索することをお勧めします。

医薬品を調べるのにおすすめ:添付文書情報
医薬品を調べるときに使用するのが、添付文書の検索サイトです。
PMDA:独立行政法人医薬品医療機器総合機構という、
医薬品の承認申請などを実施している国の機関のサイトです。
医薬品の情報を調べるのであれば、上記サイト1択です。
医薬品は研究室での実験の段階から、動物実験、実際にヒトに投与する臨床試験を得て、発売されています。
(開発にはすごく長い期間がかかります!)
みなさんが病院で処方される薬は、すべてこの段階を踏んで発売されたものです。
これらの試験で得られた情報が記載されているものが、医薬品の「添付文書」というものです。
つまり、すべての医療用医薬品に添付文書は存在しています。

例えば、貧血のお薬、「フェロミア」を検索してみるとこんな感じです。

「検索結果」に出てきた「フェロミア錠~」をクリックします。
右上のところの内容を読んでも良いのですが、見にくいので、
私はいつも左下のダウンロードから「PDFファイル」をクリックして見ています。
(ちなみに、1個下にある「インタビューフォーム」は、より詳しく医療従事者向けに書かれた情報です。)

さて、添付文書を開いてみると分かるのですが、内容難しいですよね😅
みなさん薬を検索するときって、効能や副作用を知りたいときかなと思うので、
必要な情報だけ見ればOKです!
【効能・効果】や「副作用」のところに記述されています。
フェロミアの場合、
効能・効果は「鉄欠乏性貧血」、
副反応で最も多いのが「悪心・嘔吐」ですね。
もし薬やワクチンを投与した後に、添付文書の副反応に記載されている症状が出た場合は、
副反応・副作用の可能性が考えられます。
つらい場合は、医師に相談すると違う薬に変えてもらえることもあります。
ちなみにワクチンも上記サイトで検索できるので、
お子さんの予防接種で投与するワクチンについても調べることができますよ。
おすすめ書籍:小児科ママの子どもの病気とホームケアBOOK
本でおすすめなのがこちら。
自宅でのケアを中心に、普段の体調管理のコツから、あせもなどのトラブル対処法、
症状別の考えられる病気とケア方法、医療機関のかかる目安などが書かれています。
症状から対処法を探せるようになっており、便利な1冊です。
また、怪我や火傷、誤飲や誤嚥、熱中症、呼吸や脈がない場合などの救急時の対処方法も
詳しく掲載してあるので、いざというときにも役立ちます。
いざというとき、スマホで検索するのも良いですが、
予め本を読んでここに書いてある、ここを見れば大丈夫、と心の準備をしておくと安心ですね。
今回の記事、役に立ったでしょうか?
もしご要望があれば、また仕事の知識からの発信もたまにしていきたいと思います😊
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